夜の8時過ぎくらい。田舎道なので人は誰もいない。
帰りの送迎バスは結構遠い場所に止まった。こっからだと家から遠いが、まぁたまには散歩するのもありかなぁと思った。
あと車の中にいた時から気づいてはいたが、今日は満月らしく、早く外に出たいという気持ちがあった。
車道側に座っていたので後方を確認しつつ割と急ぎ目で外に出ると、進行方向とは逆に月が出ており、まぁ、一々振り返ってたら変人なのでそのまままっすぐ歩道を歩くことにした。
また歩く速度が違うのか、割と一緒に降りたはずなのに結構先の方に弟が見えた。
別の通りに着くと、視界の左上の方に月が見えるようになった。視界の隅に入れつつ、たまに立ち止まりながら歩き続ける。
すると月の近くに一等星っぽいのが一つ見えた。冬だからか何なのかは知らんが、いつもより空が澄んで見えた。
あと冬の大三角形か何かは分からないが、何かしらの星座のようなものも見えた。
月はいつもより光って見えた。
偉大なる神の御技、まぁ少なくともそういう風に思いたいような気分になった。
そのまま歩き続けると、木と墓地がある通りにたどり着いた。
その月の間から見える木とかが中々渋くて、なんかの題材とかにしたらいい感じになりそうな気がした。
そのまま歩道を歩き続ける。自分の実家が見え始めたあたりで、どうでもいいがそういや昔も似たようなことをやってたのを思い出した。
元旦あたりの話だ。
深夜0時あたりの歩道を街灯が照らしているんだが、元旦の静かさもあいまって何だか世界には自分しかいないような感覚になった。
ただ雪が降っていたので結構寒かった。
その後、家に帰ってからは、もうちょっと星とかをみたいような気もしたが、わざわざまた外に出るのは面倒だった。