※一応ネタバレありなので未プレイの人は注意
凄く面白かった。
ちなみにRuinaというタイトルは語感とか由来で割と適当らしく(作者インタビュー曰く)何か神秘的なものをイメージしていたのでちょっとだけがっかりした。
どうにも先に廃都物語というタイトルを考えていたらしいが当時(2009年あたり)的に字面が被っているやつが多かったのでRuinaという単語を付け加えたらしい。
という感じで、まぁとにかく有名なフリゲということでプレイ開始。
一周目はよく分からんがかっこよかったので賢者の弟子を選択。
町の外れに住んでいる魔法の先生(お爺さん)に拾われて育てられた設定でスタート。
他のルートと違うのは鍵の書関連の魔法使い独自ルートだと思うが、やはり印象に残ったのはここらへんなのでそれを中心に書いていこうと思う。
まぁ序盤は特にゲームブック風?の雰囲気を感じられるシーンが多くて、中々ドキドキした。
夜種(ゴブリンみたいなやつ)が大量にいるところを襲撃するかそれとも隠れてやり過ごすのか、選択肢で選べるみたいなTRPG的な?感じでかなり雰囲気があったし、夜種王(パンツ一丁の角生えたハゲのおっさん)みたいなネタキャラもいて一息つけるみたいなバランスも良かった。
宮殿はまっとうにホラーだったが、謎解きもあり、ギャグっぽい奴らもありで全体的なバランスが取れていたように思う。
ちなみに殺人鬼のマッドシチューはよく分からないままにエンダに食わせました。
それが終わって結構すると、たしか町で襲撃されるイベントが起こるのだが、この時、町の外れに住んでる賢者のデネロス(主人公の魔法の師匠兼育ての親)がやられてしまうシーンは結構びっくりした。他のルートだと死なないらしいが。。
で、そのとき「銀の塔に行け!」と言われるが、いくら考えてもさっぱりわからず、結局Wikiをみて理解した。。馬鹿弟子とはこのことである。
(お爺さんが持ってる凄い魔術書を託されるシーン)
そのずっと前に、そういや銀のコインを湖の黒い大岩に何故か置きに行かされるイベントがあったのだが、まぁ考えてみればそれ以外ないわな。。
(そのとき「一種の保険だな」みたいなことを言ってて、なるほど自分に何かあったときに弟子に本を託せるようにという事だったのだなぁとしみじみ)
大廃墟で鍵の書の(下)を見つけて完成させると(案の定というべきか)主人公のライバル的存在であるしーぽんが奪いに来るが、危なく全滅しかけるもパリスの大博打でギリギリ勝利。
鍵の書をセーブしてから読むと、宇宙(星幽界)に移動。
なんでも主人公は霊体になっているらしく、主人公魔法職なのに仲間はついてこれてなかったので少し不安を感じる。
だが割とすぐに金星だかで偉大なるイスの種族さんが仲間になり心強かった。一応月では泉の精霊さんが回復とセーブもしてくれたので安心感もあった。(5回までだが。。)
鍵の守護者がまさかの。。。でなんだか少し感動した。
まず顔グラで「ん?」ってなって
「(主人公の名前) !!行け!」
という最後の最後のセリフで確定するという演出が中々渋いなぁと思った。つまり凄く良い。
だが結局あの空間は何だったのだろうな、という疑問は残った。
魔術師的にはあれが(宇宙のハーモニー)が探求の目的という設定だったんだっけか。どっちを選んでも地上に返されるが。
結局得たものは、恐らく最強の杖と恐らく最強の攻撃呪文くらいか。。宇宙のハーモニーで宇宙の真理を知ったはずだったが、それは地上に戻った衝撃で全部忘れてしまったらしいし。
ラスボス一個前のタイタス一世はしーぽんが依り代になっててちょっとだけびっくりした。
ここだけの話別に助ける気はなかったのだが、ラスボス戦は4人パーティで挑めるという事をすっかり忘れてて偶然しーぽん救出ルートに入ることになった。
シーフォン。なんだかんだで嫌いではなかったし、最後は少し好きになってしまったが、使い方が悪かったのかラスボス戦では全然役に立たなかった。。
割と強い魔法使いなのだがラスボスに全然魔法が利かないので、回復薬使う要員と化してしまった。
まぁそんなこんなでラスボスであるオーバーロードを倒すと、なんか置き土産的に遠い凄い未来に飛ばされて驚いたが、そこの描写もなんか儚さがあって非常に良かった。
なんか「国破れて山河あり」的なある種の無常観的なものを感じてしんみりした。エンディングの蓮?の描写も色んな昔話や説話とかが連想出来て話に奥行きが出ていたように思う。Very Good!!
後どうしても書きたいのが、大廃墟と古代都市巡りから帰ってきたときデネロス師匠がやたら足腰弱っていて寝込み気味になってた件だが、これは半年間行方不明だった主人公を探してたからと聞いてなるほどと少ししんみりした。
そういや大廃墟に鍵の書の半分が置いてあったし、あそこで主人公の探索活動とかしてたのかなぁとか思ったり。
* * *
そういう感じでRuina 廃都の物語ではあったが、全体的にも中々面白かった。
開始する主人公の境遇や性別によってストーリーが変わったりするらしいので、まぁどうでも良いが今2周目は領主の息子でプレイ中である。
(各マップごとに仲間同士の掛け合いがあったりして中々に文章量が多い印象)
やはり二週目はサクサクプレイ出来て楽しい。強くてニューゲーム的な。
あとRuina 廃都の物語だがSteamでリメイク作品が作成中という事で、個人的に結構期待している。やはりツクール2000のゲームだけあってグラフィック面が若干古いといえば古かったので(個人的には割と好きだが)、あとまぁ戦闘とかもツクールのやつじゃなくて独自のものになってたりしたら面白そうだなぁと思ってます。
こういう雰囲気に浸れるような世界観が割と細部まで良い感じに作りこまれた作品っていうのはあまりない気がしているので、割と新作楽しみにしています。
いやー、面白かった。
おわり
おまけ
クリアしても気持ちが収まらなかったので書き散らかしたお絵描き集
・盗賊団「天覇超帝邪星党」の首領 グラガドリスさん
一回普通に倒しちゃって金貨五枚貰っちゃいましたが、なんかかわいそうだったのでリロードして倒さないルート選びました。
・蛮人思想家アニキンゲトリクスさん
ちなみに古代ローマの侵略と戦ったガリア人の英雄のウェルキンゲトリクスという人が元ネタらしい。
古代都市での8連戦ではパリスで突破しましたが、そのなかでも二番目くらいに強かったので結構印象に残ってます。
・宮殿ホラーシーン
宮殿の中で一番ビビりました。ここの戦闘シーン。
・タイタス14世
敵グラが良かった
・しーぽん
プリンセスとの対決ですが、僕はリンダにお任せしました。
・鍵の番人
Ruinaですが本当に面白かったです。
今度こそおわり