今日読んでいた小説は、主人公の幼少期から老衰で死ぬまでの一生を書いたものだった。
主人公は物語の終わりに老衰で死んだ。
この時、僕は何だか虚しくなった。
自分はまだまだ先があると思っていたが、そうでは無いんだよと現実を突き付けられた感覚なのかもしれない。
或いは、このままでは駄目だという無意識からのメッセージなのかもしれない。
いや、気取るのはやめよう。
これは恐らく、若い時にしか経験できない意思の集約点に対する衝動の高まりでしかないんだろう。
体というものは、どうしてこういつも遠回りなんだろうか。まあいい。
若さというのは人生の始まりの方にある一瞬であり、人生においては若くないときの方が多い、と誰かは言っていた。
僕の年だとまだ朝だろう。40で昼、60くらいで夜。
曙光があり暁光がある。
昼は必ず来るし、いずれ夜になる。
あと5, 6年もすればいい年だ。
この毎日が連続することに不満はない。だが不完全燃焼感はある。
僕は、これからどうするべきなのだろうか。