INTPといえば、自他ともに認める変人の代名詞みたいな印象があります。
最も使用している外交機能が直観であり、ハタから見ればアホっぽいイメージがつきやすいからです。
ですが歴史上の哲学者や科学者を見てみると、INTPの率が異常に高いことに驚きます。
アインシュタインを筆頭に、デカルトやカントなど錚々たるメンツが集っています。
アホと天才は紙一重だと言いますが、それを体現しているのがINTPなのかもしれません。
なのでこの記事では、アホさと秀才さを兼ね備えた謎多き宇宙人であるINTPについて語っていきます。
INTPの心理機能
まず初めにですが、INTPの主要な心理機能は以下の通りになっています。
1) 内向的思考 (Ti)
2) 外交的直観 (Ne)
3) 内向的感覚 (Si)
4) 外交的感情 (Fe)
MBTIのタイプそれぞれに異なる機能が割り当てられており、数字が小さいものほどよく使われる機能という事になります。
内向的思考とは?
簡単に言うと、社会のルールではなく自分の論理によって判断をする機能になります。
世間の常識やルールなどをそのまま受け入れず、内部的な論理法則で再解釈し、色んなことを独自に判断します。つまり世間一般で言われる正しさを信頼しないで、自分の道を歩んでいくという感覚です。
では全く間違っているのか?というと意外にそうではありません。これは感情ではなく論理に従っているためです。
これは数学の証明をイメージして頂ければわかりやすいと思います。
数学の授業の時間に三平方の定理というものを学習しましたが、これの証明の方法を思い出してみてください。
詳しくは書きませんが、大まかな流れとしては以下の通りになると思います。
1) いくつかの定理がある
2) 三角形を移動させると、その定理に当てはめられることが分かった
3) 故に c^2 = a^2 + b^2 は真である
これを日常生活にも適用させるのが内向的思考という機能です。
流石に実際は上のような順番では考えませんが、判断の仕方として無意識的に行われるという感じになります。
理解のため、もう少し具体例を挙げてみます。
例えば、お腹が減ったのでレストランに行きたいと考えているとします。
内向的思考を使うとこのように昼食が決定されます(笑)
1) レストランは安くて上手い場所を選ぶべきである
2) 調べたところ、近場のレストランAが最も安くて評判も良い
3) 故にレストランAに向かう
内向的思考と外交的直観
「もしかしたらこうなんじゃないか?」という直観がINTPにおける外交的直観です。同じ機能でもタイプによっては使われ方が違ってきますが、INTPにおいては内向的思考の補佐として使われています。
これはINTPの自己完結性を中和しており、ある種の気さくさや開放性を生んでいます。具体例としては「理屈ではこうだが、もしかしたらそうかもな」みたいな感じで内向的思考のキツさを和らげているという感覚です。
これはINTPにおいて、外交的直観が新たな可能性を見るために使われるためです。内向的思考を使う時は必ずきっかけが必要ですが、外部を見ない場合は自分の経験を使うしかありません。
そのため外交的直観を使わない場合、持論と成功体験に拘り始めます。内向的思考と内向的感覚(個人的な経験)による思考のループが発生するからです。新しい可能性を見ない場合このループから抜け出すことは難しいです。
そのため外交的直観を使用しないと視野が異常に狭くなります。
やたら攻撃的なINTPがいますが、このように無駄に議論を吹っかけていくような攻撃性や不寛容の原因となっています。
このような場合、内向的思考や内向的感覚(個人的な経験)が強く表れていますが、外交的直観が使用されていないため、むしろ論理的な整合性が取れていないことが多いです。
まぁつまり単純にキレてるだけなんですね。INTPの場合はそれが理屈という形で変換され、表に出てくるという感じになります。主機能が内向的思考ですからね。
さて、どんな人でも脳内で思考をすると思いますが、これって多分人によってかなり違うと思うんですよね。
なのでINTPの場合で具体例を少し上げてみようと思います。
1) 先日Aという記事を読んだが、やはり○○は××なんじゃないか?
2) でも▲▲という意見もあるな
3) だとしたら■■かもしれない、でもなんか○○って変なイメージあるよな
4) ということは■■が正しいって事か、いや待てよ...
(以下ループ)
というような感じです。
判断基準は主に論理と直観であり、何かが好きだ、嫌いだ、というのを根拠として判断することは少ないです。そのため内向的感情は無視される傾向があります。
「なんかこれ嫌だなあ」と思っても、だから何なんだ?っていう感じです。
よくサイコパスだなんだと言われますが、別に感情が無いわけではなくて、発生しても無視されるという感覚です。
これは自分の感情と物事の正しさというのは何の関係もないだろう、というのが一応の根拠になっています。
結論としてはこうです。
内向的思考で理屈を導き出し、外交的直観で色んな可能性を見出し、更に多角的に検証していく、このプロセスに外交的直観は必須となっています。
また捕捉ですが、外交的直観以外にも、外交的感情(周りの人の感情の察知)も思考の一部に入っています。
しかし、文字数の関係上この記事では述べません。
参考にした記事
この記事を書くにあたって参考にしたサイトです。かなり面白かったので、これのINTP版を作ってやろうと思いました。
終わりに
どうですかね、INTPについて少しでも参考になったでしょうか。
もしそうであれば、書いた甲斐もあったと思います。
これでこの記事については以上になりますが、INTJについて知りたい方は上の記事も参照してみてください。